「ソウル・オブ・ウィメン」ヨーロッパで旗揚げ!  スコットランド・ダンフリーズにて

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富士宣言事務局:

「富士宣言」発足1周年を記念して今年の5月に始まったソウル・オブ・ウィメン・グローバル・キャンペーンは、あらゆる面で調和のとれた持続可能な社会を実現するために、世界中の男女にむけて女性性の原理と英知を尊重するよう勧めていく活動です。5月にはソウル・オブ・ウィメン・グローバル・キャンペーンのメインイベントが、シンフォニー・オブ・ピース・プレヤーズとして、一万人の賛同者が見守る中、富士山麓で行われました。100カ国以上の人々が、あらゆる男女が自らの心の中の神聖なる女性性を活性化して生きるという考えに賛同し、このキャンペーンに署名しました。

キャンペーンのメインイベントから4か月、ソウル・オブ・ウィメンがヨーロッパで旗揚げされました。場所はスコットランド・ダンフリーズにあるアラントン・サンクチュアリで、イベントの中心は各国から参加者が集まったオープンな国際的な会議でした。一日中続いたイベントでは、6人の講演者がそれぞれの話で参加者を引き込み、それに付随して男女の性差と平等に関する多様なトピックについて行われたオープンな対話がハイライトとなりました。この日のイベントでは、すべての参加者を性差のバランスや男性性と女性性の調和をつくり出すための共同創造者であると考えて、日常的な問題がテーマとして選ばれました。

ソウル・オブ・ウィメンのダイアグ

対話の口火を切ったのは、世界的な著述家・ヒーラー・宇宙学者のジュード・カリヴァン氏でした。氏は今年の5月に来日して、ソウル・オブ・ウィメン・グローバル・キャンペーンのメインイベントに参加しています。スピーチの中で、私達は本源においてみなつながっており、人類の精神のワンネス(一体性)について認識することの大切さを思い出させてくれた氏は、女性性と男性性のバランスをとることの必要性について、「天空を支えるには、二本の柱が要る」と形容し、人々を啓発しました。

続けて、LGBT・ユース・スコットランド(同性愛など性的少数派を保護するNPO組織)ディレクターのジョン・ニコルス氏が、性差の平等、性差の流動性、男性的あるいは女性的であることと自らのアイデンティティの定義等について懐疑的である若者と、一緒に仕事をした経験を話しました。二人のスピーチは、さらなる疑問を参加者たちに呼び起こし、110人の参加者はグループに分かれて、現在社会において何が起きようとしているかを話し合いました。それぞれのダイアログの結果は付箋紙に書かれ、ビジョンボードに貼りだされて、共有されました。

以下、最初のセッションで出された質問:
・どうしてソウル・オブ・ウィメンのキャンペーンが必要なのか
・私達が、本当の関係性だといっているのは、どのようなものを指し、それはどのように見え、感じられるのか
・ジェンダー(性差)は現在、問題とみなされなくなってきているか
・社会を変えるために、どんな価値観と態度が必要か

昼食の後は、ラッセル・マクラーティ、リンマ&マリア・クリアリーの3人が、午後の2つのダイアログとセッションをリードしました。

第2のセッションは、リビヤの若手平和活動家で、今年のルクセンブルク平和賞を受賞したアズマ・カリファ氏とイギリスの最年少下院議員であるマイリ・ブラック氏のスピーチから始まりました。残念ながらアズマ氏は、査証が発給されなかったため来英が叶わず、会議のコーディネーターのクレイア・ヘンダーソンさんがメッセージを代読しました。内容は、心の中に平和を見出すことから、外なる世界の平和ももたらされるのであり、女性性と男性性の調和した生き方も生まれる、というものでした。

マイリ・ブラック氏は、情熱的でダイナミックなスピーカーで、参加者は、男性が支配的なイギリスの下院で直接経験した体験談に惹きこまれました。さらに弱冠二十歳で初当選したこと、持続可能でバランスのとれた世界をつくる上で、私達がどれほどパワフルな存在であるかについて話し、皆に希望を与えました。

アズマ氏とマイリ氏のスピーチの後、参加者はダイアログに入りました。

以下はそこでのトピック:
・もっと平和な日々を過ごすためには、どのように自分を奮い立たせ実行したらよいのか
・ビジネス・職場・教育において、女性の参加機会を高めるためには、どんな構造変革が可能であるか
・人々が議員の性別にこだわることによって、政党内の男女比が問題になることはないか

SOWの壁面第3セッションのダイアログは、セストとガブリエル・カスタニョーリ夫妻がリードしました。彼らは参加者に対し、二人一組で互いの目を見つめあうよう頼みましました。この親密な交流は、家族関係、教育、ヘルスケア、政治、精神性などの領域で、女性性と男性性をいかに調和させるかの問題を掘り下げて考えるきっかけを与えてくれました。

参加者は、多様なテーマごとに各テーブルに分かれ、互いの意見に耳を傾け、考えを共有しました。

会議のまとめでは、各テーブルの進行役が、それぞれに掘り下げた議論のハイライトを発表して、皆と共有しました。誰もが非常に楽観的な気持ちになり、ここに戻って会議を充たしているエネルギーに浸りながら、時宜に叶ったトピックについて対話をまたやりましょうという合意で、この日の会は終了しました。会議は大成功に終わり、参加者はソウル・オブ・ウィメンを推し進める強い自覚とともに、会場を後にしました。

By: The Fuji Declaration
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