富士宣言のメッセージ、アフリカ連合で発表される

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毎年2月の第一週は、国連で定められた世界多宗教調和週間であり、2018年2月2日、この機会に因んだ調和週間の行事が、エチオピアのアジズアベバにあるアフリカ連合本部の総会議場にて開催されました。

エチオピア大統領であるムラトゥ・テショメ氏のスピーチをはじめ、AU関係者、アフリカ連合の多宗教団体によるコミュニティの各代表のスピーチで始まりました。多くのVIPからのメッセ―ジが読み上げられ、富士宣言発起人の一人である西園寺裕夫氏の富士宣言に関するメッセージも読み上げられました。

(以下、西園寺裕夫氏のメッセージ全文)

エチオピア大統領ムラトゥ閣下、各国大使、各宗教のリーダー、世界多宗教調和週間の友人の皆様

本日、世界多宗教調和週間にちなんで、このエチオピアで開催されています行事において、皆様に祝辞を述べさせていただくのは、私にとって大変な喜びであり、光栄であります。エチオピアは、現存する世界最古の国であり、その伝統を受け継ぐこの場には、様々な宗教や伝統的な精神グループのリーダー、国際的なチェンジメーカー、芸術家の皆様が集い、多彩な多様性をもった人々が人類家族として一つにまとまるひな形となり、宗教間において平和的な共存が、いかにこの地球に調和と持続性をもたらしているかを示しています。

様々な各宗教、思想家、ビジョンを持ったリーダー、音楽家や芸術家が人類共通の人間性(愛と思いやりなど)と文化間の調和のの大切さを称賛する中、私たちは、人類の意識の根源は一つであり、それは私たちが神聖なる意識と呼んでいるものであることに気が付きます。神聖なる意識は、様々な宗教や精神的な伝統において、私達一人一人の中に内在するものとして強調されてきました。それは私達を含むあらゆる生命を存在させている普遍的な力です。神聖なる意識こそ、私達の真の起源(ルーツ)です。

私たちが今日、物質世界の文化から精神世界の文明に移行するという歴史的な時代に直面する今、私達にとって最大の使命は、人類の精神に神聖なる意識を目覚めさせることです。それは、地球の多様性の中にワンネス(一体感)をもたらすためのものです。そのようなわけで、2015年5月、日本の聖なる山である富士山の麓に、多数のチェンジメーカーや宗教リーダーが、富士宣言を発足するために集まりました。

富士宣言は、人類一人一人と組織に、平和な世界と繁栄した未来を促進するためのグローバルムーブメントであり、参加を呼びかけています。参加者は着実に増えています。この運動は、自然と調和し、互いに神聖なる意識を進化させ、共に精神的な価値をベースとした新しい世界に導くものです。富士宣言は、世界中の伝統的な世界、文化に対して働きかけ、地球規模の意識を持つ数千人の人々、チェンジメーカー(世界に変化を起こす人々)が賛同署名しています。

富士宣言の賛同発起人である、前エチオピア大統領のギルマ・ウォルドギオルギス氏は、「富士宣言は、全人類を一つにまとめ、共にすべての生命と母なる地球に対しての思いやりと尊敬を持つことを可能にするロードマップ(計画)であります」と語られました。この点で、私は皆様がこの富士宣言という世界的な人々のつながりに参加されるよう心からお招きしたいと思います。富士宣言に賛同署名し、富士宣言の価値観を遵守した生き方をすることにより、人類が調和的に繁栄する世界へと進化することの手助けになります。富士宣言は、ウェブサイト(fujideclaration.org)をご覧いただき、署名することもできます。

私達は力を結集して、歴史に人類家族の意識的な進化という新しい章を加えましょう。私達の生命の尊厳を取り戻し、さらに他者と地球上の全ての生命に感じる畏敬の念を取り戻しましょう。

世界人類が平和でありますように

アフリカが平和でありますように

ありがとうございました。

 

By: Hiroo Saionji
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