ソウル・オブ・ウィメン・グローバル・ネットワーク会合 5月13日 東京にて

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富士宣言事務局:

 オープンさ、まごころ、調和、包容力、美、精神性、思いやり、つながり、母性、理解、愛、創造性、強さ、情熱、喜び、忍耐…

 2016年5月13日に東京の国際文化会館で開催された「ソウル・オブ・ウィメン・グローバル・ネットワーク会合」では、神聖なる女性性の現れとして、上記のような特性が挙げられました。さまざまな分野のパイオニアとして世界をリードする海外ゲストたち、それに日本で活躍する女性リーダーたちの総勢22人の参加者が、神聖なる女性性と男性性のバランスが取れた人類の新しい方向性を探るために、活発な意見交換をしました。東京の会合で始まったこのネットワークは、同じ方向を目指す個人や組織を巻き込んだ世界的キャンペーンとして動き出しました。

mr.saionji-may13 開会を宣言した西園寺裕夫五井平和財団理事長(富士宣言共同発起人)は、出席者を、「それぞれの道において、人類への貢献と奉仕に尽くして来られたリーダーたち」と称賛するとともに、五井平和財団と富士宣言の説明につづいて、「私たち一人一人の中で、そして社会の中で、女性性のエネルギーと男性性のエネルギーのバランスを回復させることによってはじめて、人類に内在する神聖なる精神が開花し、新しい時代の扉を開くことができる」と述べ、富士宣言の理念を生きる市民が増えてクリティカル・マス(変容を引き起こす臨界点)を形成することが、新時代の扉を開き、世界の変容を可能にするために不可欠であることを力説しました。

 ブダペストクラブ創始者で、富士宣言共同発起人でもあるアーヴィン・ラズロ氏は、ビデオ・メッセージの中で、「今、社会の様々な分野で女性が必要とされています。リーダー的役割においても、心の変革の部門においてもそうなのです。それは女性性の価値観が、これからの世界で重要な役割を占めるようになるからです」と述べました。

mrs.saionji-may13 続いて、五井平和財団の西園寺昌美会長(富士宣言共同発起人)が溢れるばかりの歓迎の言葉とともに、「私が一番大事にしているのは人格で、す。その人はどういう生き方をしてきたか、どういう目的の仕事が出来るか。一人一人の人格を通して、本当の心の底の愛、気づき、美しさ…が出ているか。
 言葉で言う前に、ディバイン・スパークいわゆるソウルで結びついている方々がこのようにお集まりになって会議が出来ることは、本当に有難いことです。女性と男性が一緒になって、人類に神聖なる女性性と神聖なる男性性を復活させ、共に世界を変えていく、これが私のビジョンです。」と述べました。

 それを受けて五井平和財団の川村真妃常務理事は、「世界に起きている大きな変化を前にして、今や神性なる精神に目覚め、それを生きているすべての人々は一つのコミュニティとなって、協働することが求められている」と語り、「ソウル・オブ・ウィメン」の様々なイベントに、109カ国からの参加があったことを報告し、「世界中の人々が、この会議から生まれる叡智を待ち望んでいる」と訴えました。

maki-intro-kiran-may13 次いで、22人(23人)の参加者が紹介され、各人は一言ずつ気持ちを述べました。

出席者リスト:
キラン・バリ <ユナイテッド・レリジョンズ・イニシアティブ(URI)グローバル・カウンシル会長、ヒンドゥー教リーダー>
ジュールズ・ラモー <ワールド・ピース・プレヤー・ソサエティ>
ジュード・カリヴァン <宇宙学者、ヒーラー、著術家、未来学者>
リンダ・フランシス <シート・オブ・ザ・ソウル研究所共同創立者>
藤沢久美 <シンクタンク・ソフィアバンク代表>
原  不二子 <通訳者、尾崎行雄財団事務局常務理事>
鳩山 幸 <「幸流」家元>
広中和歌子 <元環境庁長官、GEA(地球環境行動会議)事務総局長、財團法人水と緑の惑星保全機構理事長>
伊勢桃代 <国連大学初代事務局長、国連システム元国際公務員日本協会会長、女性のためのアジア平和国民基金の元専務理事兼事務局長>
今田美奈子 <洋菓子研究家、食卓芸術家>
岩男寿美子 <心理学者(社会心理学)一般社団法人キリマンジャロの会代表、元男女共同参画審議会会長>
マリアン・マーストランド <グローバル・ピース・イニシアティブ・オブ・ウィメン(GPIW)のエグゼクティブ・ディレクター>
増川 いづみ <栄養学及びバイオ電子工学博士、株式会社テクノ・エーオー・アジア代表取締役>
宮崎雅美 <五井平和財団常務理事>
デボラ・モルドウ <ワールド・ピース・プレヤー・ソサエティ国連代表、ガーデン・オブ・ライト創立者、エボリューショナリー・リーダーズ共同ディレクター>
野中ともよ <NPO法人ガイア・イニシアティブ代表>
ベリーナ・ラフィー <マフィック・コンサルティング代表、サステイナブル・スタンド設立ディレクター>
アルフレッド・トール <ウィズダム・ストックホルム会議創始者兼会長>
ユーコ・トール <スピリチュアル・コーチ、ヒーラー>
ジェームズ・トワイマン <国際的ミュージシャン、映画監督、作家>
モニカ・ウィラード <ユナイテッド・レリジョンズ・イニシアティブ(URI)国連代表>
リリー・イェー <芸術家、ベアフット・アーティスツ設立ディレクター>
ゲイリー・ズーカフ <シート・オブ・ザ・ソウル研究所共同創立者、「魂との対話(原題The Seat of the Soul)」著者>

yuka-may13 プログラムはモデレーターのリードで、グループセッションに入りました。
 まずは体験型のワークからです。いろいろなものとの関係を構築する重要性を知る試み。地上のすべての生命を尊重する試み。世界には光と影があり、そのバランスが重要なので、光と影の両方を尊重する試み。これらの試みを通して、女性性のエネルギーを呼び起こそうというセッションです。各テーブルにあるピンクと青のハート型の紙に各自、自分が共鳴する神聖なる女性性と神聖なる男性性を最高な形で表現した言葉を書き出してもらい、最後にそれらを壁一面に貼り出しました。女性性のエネルギーと男性性のエネルギーの関係、役割の尊さと奥深さが浮かび上がりました。
 チャレンジを乗り越えたストーリーを話してもらい、参加者たちとシェアするセッションも行われました。参加者はストーリーを聞きながら、強さと新しい可能性を生み出したポイントを書きとめて行きます。じっくりと話を聴き、発表者の心の軌跡までもがシェアされていきます。ジュード・カリヴァン氏は「すべてのストーリーが、一人の同じストーリーの別バージョンであるかのようだ」と語りました。
 全体グループでのシェアの際に注目されたのは、苦境から人々を抜け出すことを可能にしたものは何だったのかということでした。どのストーリーにも共通することがあり、それは神聖なる男性性と女性性とのバランス、これらが協調してワンネスへ至っているということでした。
 次いでのセッションは、各自が一輪の花を選び、それを部屋の中央に置かれた大きな花器に差しながら、以下の質問に答えていくというものです。「あなたの仕事は、人々が神聖なる精神を表現するうえで、どんなきっかけになっていますか?」
 どの答えにも、参加者の仕事の多様性が反映されており、多様性がそのまま無数のきっかけとなる事が理解されました。

 午後の部では、小グループの中に親密な交流を起こし、参加者を巻き込んでいくワークをいくつか行いました。
 床に十字の線が描かれ、描き分かれた4つの面は明るさ、暗さ、重さ、軽さの領域として割振られました。参加者は、これまでに自分の特性を輝かせることが出来たか、特性を自覚していたか等を考え、その結果に対する自分の感情に合った面の上に立ちます。同じ領域の3~4人で、そこに立つことになったストーリーをシェアしました。 

fullcircle 続いて全体が輪になり、自分の感情レベルの気づきに光を当てたユニークなワークによって自分の中に起こった変容について、一人一人発表しました。
 最後に、皆で「ソウル・オブ・ウィメン」の今後についての意見交換を、頭を使うブレーン・ストーミングではなく、ハートの叡智により共鳴を生みだすハート・ドリーミングで行いました。ソウル・オブ・ウィメンのウェブサイトを利用して、このキャンペーンを世界に広げていくことについて、出席者から様々な可能性が示されるとともに、以下のような提案が出されました。

  • 新しい男性像と女性像に関する動画
  • 共同創出のイベント
  • ガイアとの関係の癒し
  • 神聖なる女性性の声を通しての武力闘争の鎮静化についてのウェビナー
  • 劇や遊びをテーマにしたウェビナー
  • 神聖なる女性性との関係を掘り下げた動画
  • 神聖なる女性性を呼び覚ますオンラインチャット
  • 講演・投稿
  • ニューヨーク国連婦人地位委員会(2017年3月)でのイベント
  • 国際女性平和デーへのキャンペーン
  • 国際平和デー(2016年9月)に向けてのイベント
  • ”21日チャレンジ「Spark Your Spark」”の企画

 閉会にあたり西園寺裕夫・昌美夫妻から、この会合が非常に意義あるものであったとして深い感謝の言葉が述べられ、終了となりました。

By: The Fuji Declaration
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