国際女性デーを富士宣言およびソウルオブウィメンの賛同者の皆様と祝い、自著から一遍の詩をご紹介できることを嬉しく思います。

この世界に平和をもたらすために、自らの心の変革が必要であるという想いを、私は今日ますます強めています。人間としていかにあるべきか、自然の導きに耳を傾け、男性性と女性性の関係性を、月と太陽が補完しあうような関係に戻すために。「天に行われる如く地にも行われんことを」の古代からの格言を反映するために。今こそ自分たちの中にある男性性と女性性を分裂ではなく統合し、人間の全体性を取り戻す必要があるのです。

社会のあらゆる分野と領域において、私たちは皆等しくリーダーとして、革新者としての役割を求められています。今こそ私たち人類という大きな家族にとって目覚めるべき時であり、一人ひとりの心の中に、そして人と人、人と自然の間に必要な癒しを喜んで受け入れるべき時であります。共に力を合わせれば、私たちは自分たちの行先を実際に変えることができ、またビジョンを持ち、神に祈り、新しい世界を共創することができるのです。それは公正で、再生可能で、健康で平和な世界です。あなたも私と一緒くださることを願っています。

「頭から真心へとシフトする導き」(詩）

いかに素晴らしく、革新的で、効果的な解決方法や戦略といえども、
私たちの心の大きな変化が伴わない限り、
全人類の方向を変えるには、十分ではない。

私にとって、人類の闘争や、
母なる地球に破壊をもたらしている原因は、
男性性と女性性のバランスがとれていないこと。

この革新的な時代において、
私たち一人ひとりが内に持っている女性性の価値を取り戻すことは、
人間の完全性を取り戻すことが不可欠。

私たちは自らの感受性を愛し、目覚めせ、強めなければならない。
感受性とはすなわち、直感力、身体の叡智、私たちの夢、そして深い傾聴。

自分の心の奥深くで気がついていることを生かすことで、
関係性は、成果や目標や仕事よりもはるかに大切であると理解することで、
私たちは自身の、互いの、そして地球とのよりよきパートナーになる。

私たちが、自らの傷つきやすさ、迷いに慣れ親しみ、
身の回りから発せられるサインに敏感であることで、
私たちは再び世界とシンクロ（同調）することが出来、
変化に対して、もっと柔軟に適応することができるようになる。

これは私たちの男性性の側面の価値を下げることではなく、
健全な男性性の意味を再認識すること。
そして多次元的な人間の完全性を取り戻すこと。

私は、自らの内なる心を癒すことから始めなければならないことに気づいた。
なぜなら、私が外に見るものは、往々にして私の心を映して出してことに気付いたから。
もし気づいていなければ、自分の心を見つめ直し自分の考えや思考を改めることなく、
簡単に他者を責めていただろう（それは結局、無駄なことである）。

私は自らの心の声を再認識する練習をしている。
そうすることで私の心が私を導き、
頭で考える計画や戦略はサポートにまわるのである。

私が心から耳を傾けるとき、
思いやりの意識に貫かれる。
それは、どんな学びも、読書も、頭だけの理解も促せないほどの強い動機として
私に行動をおこさせる。

私は女性のパワーと癒しの力に魅了される
私が光栄にも一緒に仕事をさせてもらっている女性の中で、
叡智ある長老、友人、そして心の師が、
私に思い出させてくれる。
一連の行動を決める前に、
私を導くすべての源泉に深く耳を傾けることを。
自然や自分の夢や直感の力を借り、祖先からの応えに耳を傾けることを。

そのために私は自分の行動パターンや、
仕事の速さで自分の価値を示すために答えを急ぐことを改め、
深く身に沁みこんだ古い習慣について問い直さなければならない。
私は目に見えない文化の中で泳ぐうちに、
文化に適応した学びを吸収し続けてきた。
私は、自分がその文化の束縛からいつの日か逃れることができるのかどうか
思案してしまう。
私は自らの心を解放し、他に知る方法があることを思い出さなければならない。

そのプロセスの中で、私は女性性について発見したことがある。
私は傾聴が受け身の行為でないことを学んでいる。
人生は、傾聴に必要なのは耳だけではないことを私に教えてくれる。
私は自分の肚で、夢で、直感で傾聴することを学んでいる。

導きを受け取るためには、
注意を向けるだけでなく、
自ら積極的に問いかけなければならないことを、
そして、できれば辛抱強く答えがくるのを待つ必要があることを。

私の内なる自己、大いなる自然、肉体、祖先、夢と直感を以って、これを実践するうちに、
私は、かつて体験したり想像したりした以上に、
はるかに多くの啓示の源泉や導きがあることを見つけた。

人間に完全性をもたらすのは
深い傾聴、辛抱強い観察、愛とパワーと優しさに満ちた真心、慎ましい両手、
そして、祈りであることを想い出そう。
生命が繁栄する土壌を、共に培っていくために。

（富士宣言事務局訳）

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