パートナー団体、コンシャス・ビジネス・アライアンスを設立!

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富士宣言事務局

ブダペスト・クラブのアービン・ラズロ、五井平和財団の西園寺裕夫の両氏は、『富士宣言』の他のパートナー団体であるヒューマニティーズ・チームとファウラー・センターの代表者と共に発起人となり、4団体でパートナーシップを形成し、地球の危機的状況の回避に向けて、グローバルなビジネス・コミュニティに対する見方の根本的転換と21世紀の商業活動に向けた新しいビジネス・スタンダードの策定をうながす企業連携である、コンシャス・ビジネス・アライアンスを設立しました。

パートナーのヒューマニティーズ・チームが提唱する宣言である「ワンネス・デクラレーション」は、「富士宣言」にもある、多様性を伴うワンネス文明の実現を目標として掲げています。この連携の柱となる「コンシャス・ビジネス・デクラレーション」は、これら両宣言の精神を基にしながらも、新しいビジネス・パラダイムを模索するビジネス・リーダー達をつないで、ビジネス世界・人類社会・地球世界の最善のために、人間意識と企業の進化に向けたグローバルな実践コミュニティを造ることに、焦点をあてた宣言です。

コンシャス・ビジネス・デクラレーション

 

21世紀の新しいビジネス・スタンダード
ビジネス・リーダー達からなるグローバルな実践コミュニティとして、私達は以下の原則に則り、組織の意識的な進化に必要な認識とスキルの開発に努めるものである。

    1. 私達は、人類だけでなくすべての生命と一体であり、ビジネスと人類のすべてのコミュニティは、同じ現実と不可分であり、相互に関わり、結びつき、依存し合っている。

 

    1. ビジネスは、現実を踏まえた自然環境の健全な保護と人類の幸福に貢献しながら、経済的繁栄を増大していくことに目的がある。

 

    1. ビジネスは、持続可能性を超え、「知りながら害をなすな」の哲学を超えて、地球の持つ完全なる再生力を回復するところまで到達しなければならない。

 

    1. ビジネスは、経済的にも、社会的にも、生態学的にも、すべてにおいてその活動が透明でなければならない。

 

    1. ビジネスは、ローカルであれグローバルであれ、コミュニティにとって有益かつ主体性ある活動でなければならない。

 

    1. ビジネスは、人類とすべての生命の不可分な結びつきを理解し、尊重し、讃えるとき、人類の可能性を最大限に開き、すべての人にとって最善の世界の創造に貢献することができる。

 

  1. ビジネスは、ワンネスの原則に沿ったとき、人類に栄華と繁栄をもたらす最も強力な原動力となる。

 

 

コンシャス・ビジネス・アライアンスを支える3つの柱

 

コンシャス・ビジネス・アライアンスの目標は、新しいビジネス・モデルを創造し、自然環境の保全と人類の幸福の拡大をはかりつつ、経済的繁栄を達成することにあります。7つの原則にのっとり、21世紀の商業活動の基準を定めたイニシアティブは、業種を問わずどんな企業にも当てはめることが出来ます。

 

1.コンシャス・ビジネス・デクラレーション
コンシャス・ビジネス・デクラレーションは、地球環境の再生と人類の福利の向上をめざしながら、同時に素晴らしい経済的繁栄の達成を目的とする7つの原則をはっきりと掲げた、新しいビジネス標準となる宣言です。
世界のビジネスの明日を常に考えているビジネスリーダーたちに、このデクラレーションへのサインをお願いし、彼らがこの原則に沿ったビジネスを進めることを、後に続く人々に発信してくれるように奨励しています。
リーボック社の前社長でありアヴェダ社の最高経営責任者のマリリン・タム氏、ユニリーバの最高経営責任者ポール・ポルマン氏、ハートマス社の共同最高経営責任者デボラ・ロズマン氏、ワールド・ビジネス・アカデミーの設立者であり理事長のリナウド・ブルトコ氏、マンパワー社の最高経営責任者のランス・セクレタン氏などが、創設の署名人として名を連ねています。
マリリン・タム氏の言葉。「私がコンシャス・ビジネス・デクラレーションに署名したのは、ビジネスと社会と地球が緊密に結びついて、共通の目標に向かって進んでいる未来の到来を信じるからです。それこそが、地球が真に繁栄するための第一歩なのですから。」

 

2.コンシャス・ビジネス・デー
コンシャス・ビジネス・アライアンスでは、年に一度、コンシャス・ビジネス・デー(すべての消費者、または生産者が、意識的に消費や生産の意味を考え行動する日)を設けることを考えています。
この日は、日頃から地球環境を育み、経済的にも、社会的にも、生態学的にも活動が透明である企業について学び、そこの製品を皆で購入します。
コンシャス・ビジネス・デクラレーションに署名して頂くことで、この日に対する賛同を同時に表明することになります。十分な署名が集まった時点で、コンシャス・ビジネス・アライアンスは、国連に対しコンシャス・ビジネス・デーの認定を働きかける予定です。

 

3.コンシャス・ビジネス・認証
コンシャス・ビジネス認証は、コンシャス・ビジネス・デクラレーションの原則に沿って運営されている会社に対して出される認証です。このプログラムは、2017年の半ばまでに実施されます。
これについて、五井平和財団の西園寺裕夫氏は、次のように述べています。「私達は、仕事を通して自らの価値観を意識的に現わしていくコンシャス・ビジネスにおいても、健全な利益が必要であることを理解しています。世界のさまざまな問題を解決するにも、財政的なバックグラウンドは必要です。しかしながら、利益が成功の唯一の指標であってはなりません。消費者は、四半期の利潤以上に、理想を掲げてその実現に向けて努力を続ける、誇りある企業ブランドを求めるようになります。今は以前にはなかった目標が浮上してくる時です。コンシャス・ビジネス認証により、ビジネスパフォーマンスを新しい包括的な基準で評価する動きが加速されていくことでしょう。」
また、ケース・ウェスタン・リザーブ大学のクリス・ラズロ教授は、「コンシャス・ビジネス・デクラレーションの7つの原則は、ビジネスが世界に対して恩恵をもたらす上での指標となります。なぜこれまで、営利企業が地球上でもっとも強力かつポジティブな組織となり得たのかを考えてみれば分かります。」と述べています。

「コンシャス・ビジネス・デクラレーション(英文)」はこちら
発表時のプレスリリース(英文)はこちら
コンシャス・ビジネス・アライアンスとその参加方法(英文)についてはこちら

 

By: The Fuji Declaration
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